設立趣旨書

社会情勢の目まぐるしい変化により、子どもが育つ環境も否応なく変貌しています。近年、子どもの育ち方や親子関係のあり方を各々の家庭での問題としてだけでなく、地域社会の課題として捉えたさまざまな取り組みが模索され、行われています。 その取り組みのひとつとしてブックスタートがあります。赤ちゃんのことばと心を育むためには、抱っこの暖かさの中で人といっしょにいるぬくもりを感じながら、優しく語りかけてもらう時間が大切だといわれています。 ブックスタートは、そのかけがえのないひとときを「絵本」を介して持つことを応援する活動です。具体的には地域の保健センターでの0歳児健診に参加したすべての赤ちゃんと保護者を対象に、絵本などが入ったブックスタート・パックを、メッセージや説明を添えながら手渡します。

ブックスタートは「赤ちゃんと本の楽しいひとときを分かち合おう」を合言葉に1992年、英国の教育基金団体であるブック・トラストが、バーミンガム市行政機関との協力により試行し、現在では英国の約90%以上の自治体で実施されています。 日本では2000年「子ども読書年」を機に、「子ども読書年」推進会議により研究され、2000年11月に東京都杉並区の協力を得て試験的な実施が行われました。その取り組みは大きな反響を呼び、2001年4月には全国12の市町村自治体で本格的な実施が開始されました。 それに伴い、長期的に全国各地の運動をサポートする「ブックスタート支援センター」〔現 特定非営利活動法人ブックスタート〕が発足しました。 ブックスタートの継続的な発展のためには、実施を希望する市町村自治体にブックスタートの理念を正確に伝えるワークショップの開催、各地域の活動を結ぶネットワークの構築、 ワークショップやシンポジウムの開催、出版界の支援による質の高いブックスタート・パックの制作と供給など、充実した支援活動が必要です。また、日本のブックスタートをより有意義なものとするために、 活動の発祥地英国の関係団体や、今後実施を開始する他国との連携や情報交換も行います。ブックスタート支援センター〔現 特定非営利活動法人ブックスタート〕では、責任を持ってこうした活動を展開するために、 独立した中立的な立場の法人格を持つことが必要となり、特定非営利活動法人の設立を申請することにしました。

ブックスタートは、赤ちゃんと保護者に暖かく楽しいひとときを届けます。またブックスタートを通じて、専門性や立場を越えた人々の連携の中で赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちが共有され始めています。 「特定非営利活動法人ブックスタート支援センター」〔現 特定非営利活動法人ブックスタート〕は、ブックスタートを推進することによって、「心の通いあう人間関係」が社会全体に広がることを目指して活動してまいります。

2001年8月20日

この設立趣旨書は、NPO法人設立時に所轄庁である東京都に提出したものです。

NPOブックスタートについて

  • 組織
  • 事業
  • 挨拶
  • 役員
  • 採用
  • アクセス
ページトップへ