応援メッセージ

各メッセージは、ブックスタート・ニュースレターの『応援メッセージ』コーナーにご寄稿いただいたものです。
※氏名50音順。役職名等はすべてニュースレター発行当時

  • 秋田 喜代美 東京大学大学院教育学研究科 教授
  • ニュースレターNo.17(2007.6)より

絵本が紡ぎだす出来事の記憶

 ブックスタートにまつわるさまざまな出来事の記憶が私の心には刻み込まれています。 2000年7月、英国バーミンガム市の保健センターでブックスタートを初めて見せていただいた時の親子の姿、 お母さんのひざに抱かれた赤ちゃんがじっと絵本を見つめる姿、保健師さんが一人一人に丁寧に目をかけ、声をかけ、 手をかけて絵本を手渡していく姿が私の目に焼きついています。様々な人種や職種の人が赤ちゃんと絵本を真ん中につながっていくことを実感しました。 ブックスタートは子どもの幸せだけではなく、家族、そして地域の人々の幸せにつながっていくことを確信しました。

 翌年、試験実施を行った杉並区のブックスタートの会場で、司書の方が赤ちゃんに絵本を見せた瞬間に、4ヶ月の赤ちゃんがきらきらした目で絵本を見つめ、 その赤ちゃんの表情をお母さんが驚きを持って見つめた時の美しい表情が心に残っています。私のブックスタートの原風景です。

 それから早や6年。日本全国で、ブックスタートは多くの心ある人の手によって育てられ、またアジアの国々にまで広がっています。 それは、赤ちゃんと絵本との出会いに、何ごとにも変えられない出来事の記憶を心に刻まれた人たちの、出会いの連鎖、絆の連鎖であると思います。 長田弘さんが「活字離れとは本にまつわる出来事の記憶がなくなること」と書いておられました。 ブックスタートは親と子の間に、絵本を介して生まれる幸せなひととき、心のどこかに残る出来事を作りだす活動と言えるでしょう。

 思い出に残る瞬間。それは親も赤ちゃんも「今ここ」をその人らしくまさに生きた時間です。 降り積もるようにこの経験が積み重なり、30年後、40年後、この赤ちゃんたちが親となった時にも、またそこに赤ちゃんと絵本との出会いが続くような経験であってほしいと願っています。

 ブックスタートはつねに「今ここ」を大切にする始まりの物語、ネバーエンディングストーリー。 だから初心の精神を忘れないブックスタートであり続けてほしいと思います。

  • 荒川 薫 童話作家
  • ニュースレターNo.18(2007.9)より

笑顔の連鎖反応

 赤ちゃんを抱いて、ゆっくりゆらしながらわらべうたを口ずさむと、赤ちゃんはかならずにっこりと嬉しそうな表情をします。 その顔を見ると、歌っている大人も嬉しくなってとても幸せになります。赤ちゃんも大人も喜びに満たされるのですから、 わらべうたって不思議な力を持っているなぁと、いつも思っていました。

 2000年が「子ども読書年」に制定され、それを機に始められたブックスタートの会場で私が目にしたのは、 まさにわらべうたのときと同じような幸せに満ちた光景でした。

 地域の思いをまとめながら、図書館、保健所、地域ボランティアの方々の協力で用意された会場では、お母さんの膝の上に抱かれている赤ちゃんや、自分でおすわりが出来るようになった赤ちゃんの目の前に、絵本が開かれます。 ボランティアの方が語りかけるように絵本を読み始めると、ほとんどの赤ちゃんがぱぁっと目を輝かせて、にこにこっと笑顔になるのです。その笑顔がお母さんの笑顔を誘い、読み手も確かな喜びを得て笑顔となり、そしてまた赤ちゃんに戻るという連鎖反応。やはり不思議な力です。

 このとき私は不思議な力の正体がわかった気がしました。赤ちゃんをいとおしく思っている人のあたたかな声が、笑顔の連鎖反応をおこすのでしょう。 わらべうたも絵本の読みきかせも、声を通して赤ちゃんに伝わるのですから。

 ブックスタートは、絵本をはさんで赤ちゃんと大人たちが、ことばを交わしながら幸せな時間を過ごせることを気づかせてくれました。この体験をさらに多くのお父さんやお母さん、そして赤ちゃんにしてほしいのです。 そして日々の暮らしの中に絵本を楽しみ、豊かな言葉が交わされる家庭が増えますようにと願っています。

  • 大日向 雅美 恵泉女学園大学大学院 教授
  • ニュースレターNo.12(2006.3)より

赤ちゃんの笑顔に出会う幸せ

 NPOブックスタートの事務所は、東京のJR飯田橋駅から徒歩10数分のところにあります。 高速道路が走る喧騒な大通りから一歩中に入った静かな環境の中に佇むビルの3階に位置していますが、 私は今でも事務所を訪れた時の感動が忘れられません。壁一杯に貼られた赤ちゃんの写真がいっせいに笑顔で迎えてくれたのです。 世界中のどんな名優にも一歩もひけをとらない笑顔を引き出しているものが、赤ちゃんの前に置かれた1冊の絵本であることを知って、 このブックスタート事業がいかに大切なメッセージを親たちに送っているかということに、改めて思いをはせることができました。

 とかく最近の若い親は子どものあやし方一つ知らないと、非難する声がよく聞かれます。確かに赤ちゃんの扱い方をよく知らないこともあって、 子育てをつらく思い、育児ストレスに陥った挙句、わが子にひどい言動を繰り返す親も少なくありません。しかし、若い親の声に耳を傾けてみると、 愛し方がわからないだけあって、心の奥底では懸命に愛したいと願っているのです。

 「今どきの」という枕詞と共に若い世代を批判する傾向は有史以来繰り返されてきたことではありますが、単に若い世代を批判しても何の解決にもなりません。 むしろ、「はじめから立派な親はいない」ことを親も周囲も認め合いながら、親が親として育つことができるような支援が必要です。

 子育てに悩み、戸惑っている若い親たちに向けて、私は「大丈夫。肩の力を抜いて、赤ちゃんと向き合って」というメッセージを伝えたいと思います。そして、その言葉と共に1冊の絵本を手渡したら、「あとは赤ちゃんに任せておけば大丈夫!」と信じています。 私がブックスタートの事務所で出会ったとびきりの笑顔で、きっと赤ちゃんたちは親を勇気づけてくれるに違いありません。

  • 黒井 健 絵本作家
  • ニュースレターNo,7(2005.1)より

雷に打たれて

 早いものですね。あれからもう5年になるのですね。あれからというのは、私が『ブックスタート運動』を知った1999年のことです。 当時は2000年に『子ども読書年』をむかえるために児童出版関係団体が集い、「子ども読書年」推進会議がひらかれていました。 その席に参加していた時に、いくつかの議題の中に『ブックスタート運動』について話していた女性がいました。各団体の重責を担う方ばかりの席上でしたから、 ついこの前まで女子学生ではなかったかと見紛うほど、私と同様にその席には似合わない印象でした。それが佐藤いづみさん※です。 「1992年にイギリスのバーミンガムで・・・」と、会議のたびにその話をぼんやりと聞いていたのです。何回目の会議であったのか覚えていませんが、 ある日突然にその話の素晴らしさが、雷に打たれたように私に伝わって来ました。私は、「こんな画期的な運動があったのか!」と、ひどく驚いて、 会議が終わった後にそんな印象を佐藤さんに話しました。佐藤さんは「今頃わかったんですか?」と、あきれ顔でニコニコと言いました。私はすっかり興奮していたのですが、 現事務局長である白井哲さんもニコニコしていました。

 こんな画期的な運動’と、雷に打たれたのは、もともとの私自身の絵本への思いがありました。今は絵本を描く立場なのですが、絵本の編集者であったことも含めて30余年の間に感じていたことなのですが、絵本は親と子を繋ぐ仲介物であって欲しいと願っていました。 テレビなどと違って、絵本は子どもたちを膝において、お母さんやお父さんが読まなければならない手のかかるものです。その手のかかる時間が子どもたちにとって、もっとも大切な時間なのだ、と・・・。過剰に発達した現代社会は、手間を省く利便性のみが商品価値を持つことになってしまいました。 私も利便性は嫌いではないのですが、人と人、特に親と子の関係においては違うと思っています。このことを、何かの形で親御さんたちに伝えたいと切望していました。

 「私ができることがありましたら、何でも言い付けて下さい」と、お二人に話しました。それから5年、『NPOブックスタート』としての組織づくり、全国での啓蒙活動とそのサポートなど、確かな歩みを目の当たりにしています。その広がりも700を超える市町村におよびました。私はうれしくてニコニコしています。 そして今でも「私ができることがありましたら、何でも言い付けて下さい」と、言っています。

※子ども読書年推進会議ブックスタート室のスタッフとして、英国で取り組まれていたブックスタートを日本に紹介。現NPOブックスタートアジアネットワーク事業担当。

  • 児玉 ひろ美 JPIC読書アドバイザー/司書
  • ニュースレターNo.16(2007.3)より

関わる人 皆に笑顔をもたらすブックスタート

 「これは司書の仕事でしょうか?」「私は保健師でも保育士でもないので不安です」ブックスタートが始まった当初、子どもと本に関わる多くの方々から寄せられた声です。 月齢期の赤ちゃんに絵本の読みきかせは良いことだろうと思っていても、それは各家庭の選択であり、親子のコミュニケーションというデリケートでプライベートな営みと考えられていました。 公共機関である図書館は、子育て支援の側面から、育児関連本や赤ちゃん絵本の充実、ベビーカーのバリアフリー化や授乳・おむつ替えの施設など、環境整備には積極的に取り組んでいましたが、親子の内面に関わることには踏み込むべきではないという考え方も少なくなかったのです。

 子ども読書年の制定とブックスタートは同心円の波紋のようにその輪を広げ、子どもの読書活動推進法施行後は、日本中の図書館員や子どもと本に関わる者がわらべうたと手遊びの講習会に参加しました。 私の読みきかせ講習会の依頼にも、乳幼児向けの選書やプログラム、手遊び等の要望が急速に増え、冒頭に挙げたような声が耳に届いたのもこの時期です。

 ところが、継続はまさに力なり。ブックスタートはその参加親子だけではなく、実施している側にも大きな変化を与えました。赤ちゃんの反応やそれを見つめる保護者の方の眼差しは、絵本や人の声で語る言葉の力を再認識させ、質問やアンケートは、利用者の、資料や職員に対する潜在的なニーズを気づかせました。 そして、担当者が懸命にそれぞれの状況や環境に応じた方法で最適なサービスへの試行錯誤を重ねる間も、ブックスタートで出会えた子どもたちは日々成長し、自らの足と意志で歩みはじめています。

 共有した穏やかな時間や子どもたちの記憶のなかに潜ませたささやかな幸せの種を感じること。このことが子どもと本に関わる者の大きな力となっているのです。 ブックスタートは今日も何処かで関わる人皆に笑顔をもたらしています。

  • 田中 共子 東京都杉並区中央図書館 司書
  • ニュースレターNo.13(2006.6)より

健やかに育って欲しいから

 『やかまし村の子どもたち』(アストリッド・リンドグレーン作)を知っていますか。この子たちはじつによく笑い、よく遊びます。 学校へ行くのも家の手伝いをするのも遊びの一つです。農場を営む両親や村のおとなたちは、子どもたちを自由にのびのびと遊ばせますが、いつも誰かが気にかけています。小さな子は、年上の兄弟姉妹たちにときどきオミソにされて「あたちもいくー」と泣いたりしますが、しあわせな空気に包まれて育ちます。

 リンドグレーンを思わせる子どもたちの時代と今とでは、何もかも違います。それでも子どもの本質や親子のふれあいの大切さは少しも変わっていないと思います。 ブックスタートは、人生のスタート地点に立った(まだ立てないけれど)赤ちゃんが絵本を通して安心と言葉を受けとる運動です。そして、赤ちゃんの笑い声はあやしてくれた人ばかりか、まわり中を明るくしてくれるのです。

安定した親子関係の下で、健やかに育っていく未来の「やかまし村の子どもたち」を見守っていたいから、ブックスタートを応援します。

  • 中谷 通恵 NPO法人お助けネット代表
  • ニュースレターNo.15(2007.1)より

ブックスタートは子育て支援の理想形

 思い起こせば、今から17年前。   「1.57ショック」と言われた平成元年生まれの娘が8ヵ月のときに、夫の転勤で知り合いのいない北海道白老町へ越してきました。少子化のせいか、赤ちゃん連れの人に会うことがなく、私は淋しくて友達が欲しくてたまりませんでした。

 そんな子育て環境の現実を、誰かに訴えたくて、生まれて初めて新聞へ投稿。「乳幼児の母親の交流の場を!」と題したその投稿文は、 「赤ちゃん連れでも気軽に集まれる場所がほしい。そこで、大好きな絵本を介して楽しく交流したいです」と結びました。

 そうです。まさに、『ブックスタートの場』を求めていたのでした。 「絵本を介して大人と赤ちゃん、大人同士がふれあう場、つながる場」を切望していたのでした。

 その後、育児サークルやミニコミ誌の発行を通して仲間を得た私達は、「人は、助け助けられ、支え支えられて生きている」ことを実感。子育て中の親の声をより広く伝え、子育てがゆったりと安心してできる社会の実現のために、奔走 ( 疾走か迷走かも ) するようになりました。 役に立てているかは別として、いつのまにか「子育て支援おばさん」と呼ばれ今に至っています。

 そんなわけで、子育て支援を担う方が、地域に増えてほしいと思い、アンテナを張るようになりました。 『子どもの心の発達と大人のかかわりについて、理解してくれている』『親の心に寄り添いながら、さりげなくあたたかく支えてくれる』そんな人はいないかなあ・・・。すると、いました、いました。絵本の楽しさを広めてくれる「読みきかせ」や「ブックスタート」にかかわっている方々。そう、みなさんです。

 子育て支援という言葉は、まだ歴史が浅いけれど、古くから、地域で子育てを、 親を、子どもをさりげなくでも力強く支えてくださっていたのが読みきかせ活動だったのです。

 全国の読みきかせ活動やブックスタートにかかわっているみなさまが、 ますます『子育て支援』を担ってくださることを願ってやみません。

 NPO法人お助けネットは、北海道白老町を拠点に、託児サービス・子育て相談・情報誌発行・子育て講座・楽しいイベントなどを通し、 子どもの健全な成長が保障される地域社会の実現をめざして活動しています。

  • 中村 柾子 私立保育園元園長 青山学院女子短期大学講師
  • ニュースレターNo.14(2006.9)より

赤ちゃんも絵本が大好き

 生まれたばかりの赤ちゃんを目の前にして、お父さんやお母さんは、子どもの未来にどんな夢を描くのでしょう。 赤ちゃんは、あっという間に大きくなります。でも離乳食の始まりや、体調への気遣い、おもちゃ選びなど、忙しさは増すばかり。 いまはたくさんの情報があふれていますから、なんでも知ることはできますが、いざ選ぼうとすると迷うものですね。絵本選びもそのひとつでしょう。

 書店に赤ちゃん向けの絵本が並んでいるけれど、どれくらい大きくなったら見るようになるのだろう?どんな絵本がいい絵本なの?買ってきたもののあまり見ないのはなぜ?と、頭を悩ますことも多いことでしょう。 幼児時代に自分が好きだったものは思い出せても、赤ちゃんのときの記憶を思い出すことは、誰もできませんから。

 そんなとき、ブックスタートは実に心強い味方です。赤ちゃんも絵本が好きだなんて思いもよらなかった。幼児のように、はじめからおしまいまできちんと読まなくても良いし、自由に楽しめばいいんだ!これなら私にもできる。乳児健診の際などに、ブックスタートで図書館員やボランティアの方から、 赤ちゃんとの絵本の楽しみ方を聞き、晴れやかな顔になったお母さんたちがたくさんいることを知っています。

 その後、赤ちゃんがお母さんに連れられ、図書館に通うようになったという話などはとても嬉しいですね。 ブックスタートは、生まれて間もない赤ちゃんに絵本を手渡せばそれでおしまいではなく、その後につながる大事な一歩なのですから。

 赤ちゃんを真ん中にして、言葉を交し合う喜び、絵を見る楽しさを、 お父さんやお母さんが日常のこととして繰り広げる光景を、世界中に広めて欲しい、と思います。

  • 三石 知左子 葛飾赤十字産院 院長
  • ニュースレターNo.13(2006.6)より

ブックスタートが始まった!

 昨夏、小児科外来に「貼ってもらいたい」とポスターが1枚届きました。ラッコ親子のブックスタートのポスターでした。私が働いている産院がある区でも、 ついにブックスタートが開始されるお知らせでした。もちろんポスターは一番目立つところを選んで貼りました。

 葛飾区では保健所で4ヵ月健診受診の際に本を頂くのですが、育休中の職員はわざわざ産院に立ち寄って、私に「これからブックスタートに行ってきます」とうれしそうに報告してくれました。 別の職員は図書館のブックスタートボランティアに登録しました。

 本を頂くときに母子手帳にラッコの親子のスタンプが押されます。小児科外来では健診や日常の診療で母子手帳を見せてもらう機会が多くありますが、 そういった時ぱらぱらとめくってラッコのマークを発見するとついついうれしくなります。

 「お母さん、ブックスタートはいかがでした?赤ちゃんは頂いた本が好きかしら?」外来での会話の糸口となり、医者と患者の距離感が縮まっていきます。

  • 三輪 巴 茨城県筑西市立明野図書館 元館長
  • ニュースレターNo.24(2009.3)より

「未来からの留学生」に贈るブックスタート

 ブックスタートを支援するボランティアのご婦人たちと話し合う機会がありました。その市域のブックスタートを立ち上げた当初から、ずっと関わってきた方々です。 こもごもの歓びを言葉にし、実感しておられる様子が生き生きと伝わってきました。

 お一人が次のように述べられたのを印象深く聞きました。

 一つには、最初の絵本をプレゼントした子たちが小学一年生に成長した今、評価として「例年になく落ち着いて、集中力のある子どもたち」と見る先生方が多いとのこと。 要因は、乳幼児期の絵本体験が関係しているのだろうと。つまりは、「ブックスタート」です。

 二つには、ある時のブックスタートで出会ったお母さんが、ややしばらくの後、再会した折に告げてくれたことが嬉しくて忘れられないとのこと。

 それは、ブックスタートの会場でのわが子の嬉々としたあの表情・仕草は一時の気紛れだったのだろうから、絵本を頂いて帰っても積極的ではなかったけれど、 ある日の気紛れに絵本を見せてあげたら、あの食い入るような眼差しや歓びがよみがえった。それまでは、「絵本は絵本」であって、決して0歳児の心の琴線に触れることなどない、 ひとを動かす感動を絵本に求めることなど出来っこないと考えていたのだが、子どもの歓びに導かれるようにして、今では、絵本の力を心底信じられる、と。

 こうした場面に私もまた、ブックスタートに関わってこられたことの歓びを感じます。思えば、小さな町の図書館職員とボランティアの協同が、「未来からの留学生」とも言うべきすべての赤ちゃんの幸せに向けてこの事業に取り組もうとしたとき、 将来を見据えた人づくり・町づくり・国づくりをリードすべき執行者たちの疑念を説いて、確かな予算化と事業化が図られたことの意義は限りなく大きかったのだと、今更ながら感銘しているのです。

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