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連載「障がいのある方への対応を考えるために」(4)障がいのある赤ちゃんや保護者について

障がいのある赤ちゃんや保護者について、
 
「どのように絵本の時間を楽しんでいるのか?」
「ブックスタートが負担になることはないのか?」
「どんな配慮をするべきなのか?」
 
ほとんど想像がつかないでいた私たちは、心理相談員として乳児健診で障がいのある赤ちゃんや保護者に接してこられた撹上久子さんに、それらのことについてお尋ねしました。 すると撹上さんは、次のようにお話しされました。
 
「赤ちゃん自身が持っている環境は、その子にとって当たり前の環境。自分の身体で受け止める楽しさや喜びは、障がいがあってもなくても同じなんですよ。それが自分に愛情を持っている人の関わりならなおさらです」 と。
 
そして、
 
「我が子の障がいを告知された場合、保護者は、不安や動揺から絵本に気持ちが向く余裕はないかもしれません。でも、どんな赤ちゃんにも絵本を通じ、『ようこそ!』と、その誕生を喜ぶ気持ちを手渡してあげたい……。だからこそ、ブックスタートが果たす役割は大きいのではないでしょうか?」
 
と、活動への期待も寄せてくださったのです。
 
また、保護者に障がいがある場合でも、他の保護者と同じように我が子に絵本を読んであげたいという願いを持っている人がいることも教えていただきました。
 
さらに、ブックスタートの対象は「親子」であることから、親子の組み合わせで考えることが大切だと、次の図のようなことを説明くださいました。
 
 

 
 

 
 
ブックスタートでは、赤ちゃんに障がいがあって保護者にはないケース、保護者に障がいがあって赤ちゃんにはないケース、どちらにも障がいのあるケース、と、様々なケースを整理して考える必要があるのです。
 
図では、それぞれ組み合わせは4つだけですが、見えない/見えにくい場合でも、見えなくなった時期や見えにくさの状態、原因などによって、一人ひとり、ニーズが異なります。
 
聞こえない/聞こえにくい場合でも、聞こえなくなった時期や聞こえにくさの状態、その人のコミュニケーション手段などによって、ニーズが一人ひとり異なります。
 
お話を通して、障がいの捉え方や親子に対する考え方を具体的に学ぶことができました。そして、ブックスタートでできることは何なのか。そのヒントを得るために、私たちは学校の先生や当事者の方などにご協力をいただき、様々なお話を伺いました。
 
次回からは、皆さんから伺ったお話を中心に紹介していきます。
 
<連載>
第1回 「障がいのある方への対応を考えるために」(1)読書バリアフリー その1
第2回 「障がいのある方への対応を考えるために」(1)読書バリアフリー その2
第3回 「障がいのある方への対応を考えるために」(2)「てんやく絵本」との出合い
第4回 「障がいのある方への対応を考えるために」(3)障がいってどういうことだろう?

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