ブログ

赤ちゃん絵本と《声の言葉》

絵本は心のへその緒 赤ちゃんに語りかけるということ』(松居直・著 NPOブックスタート刊)の刊行から、10月5日でちょうど1年。おかげさまで少しずつ増刷し3刷となりました。
 
改めて本書から、いくつかの言葉をご紹介していきたいと思います。
 
—————
 
■編者のNPOブックスタートによる「はじめに」の文章から
 
松居は児童書の編集者として、また三人の子どもの父親として、長年にわたって「絵本の持つ意味」について考えてきたという。そして赤ちゃんにとって誰かと一緒に絵本をひらくことは、なによりもまず「声の言葉」を聞く体験となることに気づく。「赤ちゃんに絵本がわかるのですか?」という問いに、松居は「赤ちゃんにとって絵本はわらべ唄や子守唄のようなものです」と答えている。自分のことを大切に思ってくれる人からの、気持ちのこもったあたたかい言葉を聞くことが、子どもの育ちにおいて、もっと言えば、人間が生きていく上で、欠かすことのできない経験になるという確信に至ったという。
 
 

 
 
たとえ赤ちゃんがまだ言葉を使ってコミュニケーションをはかることができなかったとしても、語りかけられる言葉を全身で受け止め、それを手がかりに、気持ちを通いあわせることができる……。ここに赤ちゃんと絵本をひらくことの、本質的な意味があるのではないかと考えたのだ。

こうした考えは、松居が「そもそも人間にとって『言葉』とは、どのような意味を持つのか」ということを繰り返し考えてきたことをも反映したものだろう。
 
—————

ページトップへ