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【行ってきました!】 香川県宇多津町 県内一人口増加率が高い町のブックスタート

 
日本一面積の小さな都道府県である香川県。
宇多津町は、その中でも一番面積の小さな自治体ながらも、なんと人口増加率、人口密度ともに県内1位!そんな「1」づくめの宇多津町のブックスタートは、どのように行われているのでしょうか。
 
ブックスタートの実施会場である3か月児健診。見学に伺った9月6日、残暑厳しい中、16組の親子が集まりました。
 
計測などの健診の項目を待つ間、親子に絵本を読むのはブックスタート・ボランティアの方々です。
3か月の赤ちゃんはまだ小さいけれど、読みきかせが始まると、絵をじっと見たり、手足をパタパタと動かしたりして、全身で絵本の世界を感じている様子です。そんな姿を見ていると、まわりの大人もとても幸せな気持ちになります。
 
 

 
 
会場にいるすべての親子に絵本を渡し終えた後も、保護者に声をかけたり、赤ちゃんをあやしたりするボランティアさん。みなさんのさりげない動きが、なんとも居心地よい場を作り出しているようです。
 
 
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その秘訣が聞きたくて、ボランティアさんにインタビューしてみました。
 
 

 
 
- 宇多津町は、人口増加率が県内一だとか。
 
ボランティアさん はい。県外から転入してくる人が多いんです。だから、近所づきあいがなかったり、こういう場に足を運ぶのも敷居が高かったりしてね。保護者の中には「引っ越してきてから赤ちゃんが生まれて、しばらくは自宅とスーパーとドラックストアっていう、とても狭い範囲でしか動けなかったんです。今日は少しドキドキしています」という方もおられますよ。
 
 
― そうすると、待ち合いの部屋にいても落ち着かないでしょうね。
 
ボランティアさん そう思います。実は私たちも、ほとんどが県外から引っ越してきたので、いわば「転入者の先輩」なんです。だからこそ、ポツンと待っている親子がいたら、できるだけ話しかけようと思って。「宇多津には、子育てを応援しているおばちゃんもいるんだよ」ということが、少しでも伝わればいいなという気持ちです。
 
 
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ブックスタート事業の担当者である、保健師の亀井眞代さんにもお話を伺いました。
 
 

 
 
― ボランティアさんの、親子に寄り添う姿が、とてもあたたく感じられました。
 
亀井さん 小さな町で暮らす人どうし、気持ちが通じる部分があるのだと思います。健診では、計測や診察など、色々な項目をこなさなければならず、その合間には、どうしても待ち時間が発生してしまいます。でもその時間に、ボランティアさんが絵本を読んだり、赤ちゃんをあやしたりしてくれるので、ワンクッション入るというか、親子がホッとできるんですよね。
 
 
― ただ待っている時間って、辛いですものね。
 
亀井さん そうなんです。周りに知り合いがいない保護者の方は、特にそう感じられると思います。私たち保健師も、待たせていると思うと焦ってしまいますし。でも、ボランティアさんがいてくださるおかげで、保健指導に集中できます。中には、最後の一組が待ち合いの部屋を出るまで残ってくれるボランティアさんもいます。長時間お付き合いいただいて申し訳ないと思いつつも、本当にありがたいです。
 
 
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相手の立場に立った時、その人がどんな気持ちでいるのか、自分がどんなことをしたら、その人がリラックスできるのかを、ボランティアさんが意識しているからこそ、親子にとって心地よい場が作られているのですね。
今回も、多くの学びをいただいた見学となりました。宇多津町の皆さん、ありがとうございました!

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