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[VOICE] 広島県府中市 子育て支援センター センター長 正畑光代さん

取材や見学で全国各地を訪問し、お会いした方々からお聞きしたお話の中から、心に残った[VOICE]を紹介します。
 
■広島県 府中市子育て支援センター センター長 正畑光代さん

 
『絵本に救われた避難所での生活』
 
 
―2018年7月の西日本豪雨では、府中市でも大きな被害が出て、子育て支援センターに併設された保育所が避難所になったそうですね。
 
正畑さん  多くの市民の方が避難されてきて、小さいお子さんを連れたご家族もたくさんいらっしゃいました。私もお手伝いで保育所にいました。
 
 

 
 
―小さなお子さんもいたんですね。
 
正畑さん  1泊、2泊とされる方もいて。お父さん、お母さん方も、子どもが泣いたらいけないとか、騒いで迷惑をかけてしまってはいけないとか、気を遣われている様子がすごく伝わってきて。どうしたらいいだろうと思った時に、絵本がとてもありがたかったです。
 
 
―絵本が?
 
正畑さん  子育て支援センターに絵本のコーナーがあったので、好きな絵本を選んでもらって使ってもらったんです。絵本はささやかな声でもそばにいれば聞こえるので、音を立ててしまう心配はあまりないですよね。
 
 
―なるほど。小さな声だからこそ身体を近づける。そんな安心感も生まれそうですね。
 
正畑さん  初めての経験で、子どもたちも不安だったと思うのですが、絵本が、子どもたちを楽しい世界に引き込んでくれて、いい表情になったり、ご機嫌が直ったり。安心して眠りにつく子もいて、そういうのを見て、本当に良かったなと。
 
 
-お父さん、お母さんもほっとされましたね。
 
正畑さん  後日、親子で支援センターに遊びに来てくれた時に、あの時はお世話になりました、と言ってくださって、大変だったよね、と話しました。
皆さんが、静かに過ごさなければと互いに気を遣われているのを見ていて、私自身、何かにすがる思いだったので、絵本に救われたと思っています。災害の時に、絵本が数冊でもあってくれて良かったと、改めて絵本の大切さを感じました。
 
(2019年2月)
 

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